戸田市役所の南側、市役所交差点角にあるそのお店が、昨日、リニューアルオープンしました。

市役所南通りを挟んで向かい側にある野の花屋さんのオーナー、安西さんが、このお洒落なカフェのオーナーさん。私にとってはとても大切な方です。

東京都杉並区西荻窪に住んでいた私が戸田市を見にきた時に、最初に連れてきてもらったお店がこのシバケンでした。このお店の雰囲気が、私にとっては戸田市のイメージになりました。雰囲気いいな、お洒落だな、若い人も多いし、みな楽しそうだし、うんうん、戸田市っていいかも。・・・そんな印象を持ちました。

その後、オーナーの安西さんをご紹介いただき、安西さんと上戸田商店会の当時の会長だったきもの三京の三坂さん、銘菓河童の金さんのお店・竹野戸田の渡しの引地さんの3人がやられていたフォーシーズンという勉強会にも参加しました。

お店のことだけでなく、まちのことも一所懸命に考え議論するその姿勢に尊敬の念。もし、戸田市に引っ越すのであれば、こんな方々がいる上戸田商店会に近いところに住もうと思いました。そして、実際、そうしたのが17年前のことです。

戸田第一小学校横にある賃貸マンション。石川県への出張の帰りに初めて泊まりました。しかし、その時はまだ引越し前だったので寝具がない。それで、ドンキホーテに買いに行きました。その道すがらに野の花屋さん前で声をかけてくださったのが安西さんでした。お店の片付けをされている最中でした。

林さん、戸田市に来てくれたのですね！ありがとう。これからもよろしくね。

その優しいお言葉に、戸田市に引っ越してきて良かった！と心から思いました。

安西さんは栃木県の黒磯に理想と思うカフェがあって、そのお店に行って受けた衝撃と構想をもとに夫婦で話し合い、実現したのがカフェ・シバケンだと説明いただきました。カフェ・シバケンの雰囲気は、安西さんご夫婦の心の世界が反映されたものでした。

その後、安西さんは病気で他界され、奥さまが継がれました。私は悲しくてたまりませんでした。上戸田商店会の方はみな安西さんの他界を惜しまれました。今でも折に触れては、安西の話が皆さんの口にのぼります。それほど、この上戸田商店会の方々の心に影響を与えた方でした。

今回のカフェ・シバケンのリニューアルは、お店の中の経年劣化した設備を取り替えたり、内装の色を塗り替えたり、スタッフの方々が働きやすくなる改良を施したり、細かな工夫がいろいろなされているそうです。

店のどこかに、つがいの鳥の姿があります。安西さんご夫妻の心をイメージしてのものかもしれません。楽しく談笑されるお客様の姿をさりげなく見守っています。お店に行かれましたら、探してみてください。