個人的な話です。

先週、仕事で入間市商工会に伺いました。その帰り道のことです。

西武池袋線入間市駅に着いたところ、「東京都内で停電が発生したため、ただいま運転を見合わせています」というアナウンス。

あれ?どうしたのだろうと思いつつ、ホームに停車している電車に乗り込んでいました。

西武鉄道のホームページをみてもこれといって何も情報はありません。

10分たったころでしょうか、「ただいま西武池袋線は停電のために運行の見込みがたっていません。ただいま最寄りの西武新宿線狭山市にいく代行バスを運行することになりました」というアナウンスがありました。

スマホの地図をみると、たしかに入間市駅からそれほど離れていませんでした。

私は夕方から戸田市内で仕事があったために、西武新宿線経由でも帰ることができるならいいやと思い、駅員に代行バスの運行を確認し、いったん駅から出ました。

しかし、駅の外には特に代行バス乗り場を案内するスタッフはひとりもいません。同じように駅から出てきた乗客の多くが戸惑っていました。それでもなんとか自分でバス停の表示をみながら、ここかと思って乗り場に行きました。代行バスとはいうものの、特に特別の乗り場が臨時用意されていたわけでなく、通常の狭山駅行き路線バス乗り場でした。

そこで少しバスを待っていたわけですが、今度はそのバス停で「西武新宿線も運転を見合わせている」という発表を聴きました。

ええええ!

ならば代行バスに乗っても戸田市には帰ることができません。

なぜ今言う。西武鉄道は情報を把握していないの!?

そこで今一度西武鉄道のホームページを確認したところ、「西武新宿線、池袋線は運行を見合わせてします」と書かれているだけで、それ以上の情報はありませんでした。

もう一度、西武池袋線の電車に戻り、今度はツイッターを使って、情報収集を始めました。

かつて東日本大震災を経験した時に、その即時性のある情報が役に立ったからです。


まず、ツイッターアプリの検索窓に「西武池袋線 停電」と入れました。

すると、直ぐに新座市にある東京電力の関連施設で火災が発生したことがわかりました。

次により詳しい情報を探そうと、ツイッターアプリの検索窓に「東京電力 火災」と入れました。

すると、新座市でのその火災で、東京都内(練馬区、杉並区、板橋区などの一部)で停電が発生し信号も停まっていることや、JRは動いていることなどがわかりました。中には黒煙を上げている現地の映像の投稿もありました。


これは長期戦になるかもしれない。

そうわかって、駅で水も買い求め、仕事に関係するところには連絡をいれ、待つことにしました。

停電が発生して一時間くらいたった頃でしょうか。

改めて電車のアナウンスがありました。

「お客様からインターネットをお借りしてみたところ、東京電力の施設で火災が発生したのが原因のようです。まだ確認はとれていませんが、ご報告いたします」というような内容でした。


「お客様のインターネットをお借りしてみたところ」・・・!!

確かにその30分前にはこちらはその情報に接していたけれど、一体今更なんなのだろうと思いました。

情報に接していない乗客の方の中には不安で混乱している方もおられました。怒っている方もおられました。


緊急災害時の発生には、デマが飛ぶこともありますが、やはり情報がないことが不安と混乱を引き起こします。

電車は1時間半後に運転再開しましたが、その情報も私は先にツイッターから得ていました。



戸田市のお隣の和光市では緊急災害時にツイッターを使った状況把握・共有・対策の仕組みを、市と市民の間でつくっています。

具体的には、ツイッター投稿で #和光市災害 というハッシュタグを付けて、災害情報を発信するというやり方ですが、このような仕組みを取り入れて、日頃から訓練しておくことがいざという時に役立つと思います。


(参考)


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https://twitter.com/search?q=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E3%80%80%E7%81%AB%E7%81%BD&src=typd