先日、戸田市の神保国男市長が2020年東京オリンピック・パラリンピックのボート競技会場について、戸田市の彩湖を推薦したいとする要望書を東京都に提出したことが新聞各紙に採り上げられましたが、昨日の埼玉新聞朝刊に、その根拠となった現地調査が記事紹介されていました。
現地調査というのは、戸田ボートコースの大学ボート部監督らでつくる戸田監督会が8月8日に行った東京湾の現地調査です。
監督会は現地調査の結果、戸田市の彩湖が良いという意見を表明し、神保国男市長がこの問題解決のために水面下での政治折衝を目指していたそうですが、先日の要望書で水面上に浮上したとのこと。
ボート競技にとって良い環境が提供されることになればと願います。

(埼玉新聞 2014年9月22日)
2020年の東京五輪・パラリンピックのボート競技会場をめぐり、東京都、五輪組織委などが東京湾の「海の森水上競技場」開催を決めているのに対し、戸田市の神保国男市長が「戸田市の彩湖を推薦したい」とする要望書を舛添要一東京都知事らに提出した。
競技の環境や建設コストなど「総合的にみて彩湖が適している」としたが、その根拠は8月8日に戸田ボートコースの大学ボート部監 督らでつくる戸田監督会(約30チーム、鈴木崇司代表)が行った東京湾の現地調査だった。好天でも波が立ち、時々不規則な海風が吹く環境に、監督たちの感 想は「こりゃ駄目だ」だった。
監督会の一行約10人は午前10時すぎ、戸田市笹目の荒川べりの船着き場を小型クルーザーで出発。午後0時半ごろ、「海の森水上競技場」の計画地に到着した。
競技場は東京23区のごみを埋める中央防波堤埋立地の隙間の幅約200メートルの運河を改造する計画だ。
好天で夏の日差しが熱い。ほとんど無風。だが、波が船べりをたたく音がする。エンジンを停止して風の様子を見た。「風は静か。しかし、この波ではボート競技は無理」と一橋大総監督も務める鈴木さん(77)。
他の監督やOBたちの視線も厳しくなった。
「運河の両端に水門を設置して海流と波の影響をなくす計画だが、技術もコストも大掛かりなものだ」。両岸に切り立つ高さ2メートルのコンクリートの護岸に「このままだと波が反射する。反射しないようにする工事も大変だ」。「風も問題。こんな近くに風力発電の風車があるなんて驚き7だ」
コース予定地南側の埋め立て地は一般人は立ち入り禁止。ごみ焼却灰を運ぶ大型トラックのための橋があり、その下をくぐると、右手には長さ数百メートルの長大な桟橋。
「この橋も桟橋も五輪競技のためには撤去が必要でしょう。莫大(ばくだい)な費用がかかる。競技の期間中に東京23区のごみ処理はどうするのか。費用は全部税金だ」と県ボート協会理事長で日大OBの和田卓さん(69)。
視察中、羽田空港を離発着する旅客機が2、3分置きにごう音を立てて頭上を低空で通過する。「ここは不向きだ。こういう所でボート競技ができると思っていることがおかしい。世界から笑われてしまう」と鈴木さんは手厳しい。
「彩湖が良い」
監督会は戸田コースに艇庫を置く22大学やNTTなど有力実業団も含め約30チームが参加し「彩湖が良い」と指摘している。
しかし、日本ボート協会の18日時点での公式見解は「今年5月に東京都の提案に基づいて、東京五輪組織委、FISA、日本ボート 協会の4者の合意で海の森会場と決定した。あらためてコメントを出せる状況ではない」(相浦信行事務局長)とし、今回の要望を受け入れる様子はない。
これまで神保市長らはこの問題解決のために、水面下での政治折衝を目指していたが、今回の「要望書」で問題は水面上に浮上した。 「現場の声を無視して進めようとしている。何か大きな力を感じます。彩湖が素晴らしい所なんだということを世論に訴えたい」と神保市長は話している。
現地調査というのは、戸田ボートコースの大学ボート部監督らでつくる戸田監督会が8月8日に行った東京湾の現地調査です。
監督会は現地調査の結果、戸田市の彩湖が良いという意見を表明し、神保国男市長がこの問題解決のために水面下での政治折衝を目指していたそうですが、先日の要望書で水面上に浮上したとのこと。
ボート競技にとって良い環境が提供されることになればと願います。

(埼玉新聞 2014年9月22日)
東京湾は「不向き」好天でも波立つ不規則な海風
20年五輪ボート会場 戸田監督会現地調査で指摘
20年五輪ボート会場 戸田監督会現地調査で指摘
2020年の東京五輪・パラリンピックのボート競技会場をめぐり、東京都、五輪組織委などが東京湾の「海の森水上競技場」開催を決めているのに対し、戸田市の神保国男市長が「戸田市の彩湖を推薦したい」とする要望書を舛添要一東京都知事らに提出した。
競技の環境や建設コストなど「総合的にみて彩湖が適している」としたが、その根拠は8月8日に戸田ボートコースの大学ボート部監 督らでつくる戸田監督会(約30チーム、鈴木崇司代表)が行った東京湾の現地調査だった。好天でも波が立ち、時々不規則な海風が吹く環境に、監督たちの感 想は「こりゃ駄目だ」だった。
(岸鉄夫)
監督会の一行約10人は午前10時すぎ、戸田市笹目の荒川べりの船着き場を小型クルーザーで出発。午後0時半ごろ、「海の森水上競技場」の計画地に到着した。
競技場は東京23区のごみを埋める中央防波堤埋立地の隙間の幅約200メートルの運河を改造する計画だ。
好天で夏の日差しが熱い。ほとんど無風。だが、波が船べりをたたく音がする。エンジンを停止して風の様子を見た。「風は静か。しかし、この波ではボート競技は無理」と一橋大総監督も務める鈴木さん(77)。
他の監督やOBたちの視線も厳しくなった。
「運河の両端に水門を設置して海流と波の影響をなくす計画だが、技術もコストも大掛かりなものだ」。両岸に切り立つ高さ2メートルのコンクリートの護岸に「このままだと波が反射する。反射しないようにする工事も大変だ」。「風も問題。こんな近くに風力発電の風車があるなんて驚き7だ」
コース予定地南側の埋め立て地は一般人は立ち入り禁止。ごみ焼却灰を運ぶ大型トラックのための橋があり、その下をくぐると、右手には長さ数百メートルの長大な桟橋。
「この橋も桟橋も五輪競技のためには撤去が必要でしょう。莫大(ばくだい)な費用がかかる。競技の期間中に東京23区のごみ処理はどうするのか。費用は全部税金だ」と県ボート協会理事長で日大OBの和田卓さん(69)。
視察中、羽田空港を離発着する旅客機が2、3分置きにごう音を立てて頭上を低空で通過する。「ここは不向きだ。こういう所でボート競技ができると思っていることがおかしい。世界から笑われてしまう」と鈴木さんは手厳しい。
「彩湖が良い」
監督会は戸田コースに艇庫を置く22大学やNTTなど有力実業団も含め約30チームが参加し「彩湖が良い」と指摘している。
しかし、日本ボート協会の18日時点での公式見解は「今年5月に東京都の提案に基づいて、東京五輪組織委、FISA、日本ボート 協会の4者の合意で海の森会場と決定した。あらためてコメントを出せる状況ではない」(相浦信行事務局長)とし、今回の要望を受け入れる様子はない。
これまで神保市長らはこの問題解決のために、水面下での政治折衝を目指していたが、今回の「要望書」で問題は水面上に浮上した。 「現場の声を無視して進めようとしている。何か大きな力を感じます。彩湖が素晴らしい所なんだということを世論に訴えたい」と神保市長は話している。
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