今年、私が東京都内で開催された自治体向けのシティプロモーション研修の講師を務めた際、受講生の方に埼玉県深谷市の職員の方がおられ、それ以降、深谷市の動きには何かと注目していましたが、本日の埼玉新聞に「深谷の中心街に新名所 大盛況『ふっかちゃん横丁』 屋台の魅力売りに活性化」という記事が掲載されました。

4月24日、JR深谷駅から歩いて直ぐのところに屋台村ができ、大変な賑わいのようです。

戸田市とはいろいろな点で状況は異なるものの、屋台村の取り組みはこれからの戸田市の商業活性化やまちの賑わいづくりにとって参考になる部分もあるかと思うので、近いうちに覗きに行きたいと思っています。


■ 深谷商工会議所での案内

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http://www.fukaya-cci.or.jp/whatsnew/W002H0000081.html


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(埼玉新聞 2013年5月2日)


深谷の中心街に新名所 大盛況「ふっかちゃん横丁」
屋台の魅力売りに活性化

 深谷市の中心市街地、JR深谷駅に近い同市西島町に「深谷宿屋台村ふっかちゃん横丁」が誕生した。深谷TMO(深谷商工会議所)が仕掛けた活性化策 で、4月24日のグランドオープンから連日大盛況。ちょっとした新名所になっている。居酒屋を中心に9店舗と農産物直売所で構成され、ランチと夜間の2本 立てで、手狭な屋台ならではの魅力を売りにしている。同市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」を冠した屋台村。赤ちょうちんが誘う横丁を巡ってみた。


深谷駅近くの好立地

 屋台村は、敷地面積約358平方メートル、鉄骨平屋で建物面積が約122平方メートル。9区画の屋台設備で、1区画当たり間口3.3メートルX奥 行き3.6メートル(約3.6坪)。カウンター越しに店の主人と会話が楽しめる距離だ。トイレは別に設けてあり、9店舗共同になっている。

 屋台村を担当する深谷TMOの八ツ田広岳さん(44)は「深谷駅北口から駅前通りを北に歩いて5分の好立地。中央土地区画区画整理事業の一角で、にぎわいを生み出すために整備した。個性あふれるお店ばかりで、楽しんでもらえると思う」と話す。

 建設費は総額約4千万円。事業費は深谷TMOを中心に用立て、経済産業省関東経済産業局から中小商業活力向上事業の補助金約1400万円を受けた。同種の事業は、県内でも珍しいという。


北海道料理や大阪串かつ

 お店の中で、ひときわ郷土色にあふれているのが、北海道料理の「北海」と、本場大阪串かつの「前田製作所」。ともに店内は昭和レトロ風の雰囲気がある。

 「北海」の店長辻信洋さん(38)は「本場北海道のザンギ(鶏の空揚げ)とツブ貝、サッポロビール赤星がお薦め。赤星は苦味が強くて、昭和のお父さんが飲んでいた味がする」と話す。

 「前田製作所」のオーナー前田和矢さん(44)は「うちの店の売りは、大阪の味が楽しめること。牛や豚の串かつのほかに、深谷市産のネギ、ブロッ コリーも串かつにした」と紹介する。店の前には、有名な「ビリケン」の像も置いている。キャベツ食べ放題、串かつのソース2度付け禁止も本場仕込みだ。


魚介類が売りの創業2店舗


 今回の屋台村が創業店になる「大滝さんち」と、「山人(さんと)」も魅力的だ。ともに、売りは魚介類。新鮮さと味をモットーにしている。

 「大滝さんち」の大滝文敏さん(67)は愛媛県出身。同級生には漁師も多い。「ふるさと愛媛県の魚介を意識している。四国のじゃこ天が、人気が高い」と笑顔で話した。

 「山人」の店主山形良さん(38)は寿司職人20年の経験を持つ。「魚の仕入れは、さいたま市の大宮市場まで行っている。寿司と居酒屋が看板」と紹介した。

 どの店も、地元・深谷の食材や地酒を意識して入れている。居酒屋「うまいもの研究会」は深谷の煮ぼうとうが名物。餃子とラーメンの「とろろや」はヤマトイモのとろろ入りラーメンが特徴になっている。好みの店を見つけてじっくり楽しむもよし、仲間と「はしご」もいい。

 屋台村の営業時間は、ランチが午前11時から午後2時、夜間が午後6時から同11時。問い合わせは、深谷商工会議所(電話048-571-2145)へ。