今日は朝5時半に戸田市を出発して、以前から親交のある福島・飯坂温泉近くの果樹農家さんの処にお伺いしました。



福島県と言っても、ここは地形のおかげで福島第一原子力発電所事故による放射能被害が少ない地域なのですが、それでも福島県というだけで、なかなか果物が売れず苦労されているようでした。実際にはどの果物も放射能検査が義務付けられており、検査にパスしたものが流通ルートにのるわけですが、やはり福島産というだけで難しいようです。

その後、これまた以前より親交のある地ビール工場に行きましたが、こちらも福島産というだけで、東京の大口の取引先から取引を停止されたようでした。こちらこそ仕込みに使う地下水はとても深い水源で、検査の結果でも、当然ですが、放射性物質は検出されておらず、またその他の原料にしても輸入品で放射性物質の影響はないのです。それでも福島産というだけで、厳しくなっているのです。

もちろん、私も放射能は怖いし、内部被爆は可能な限り避けたいと思う心理なので、正直なところ、福島産と聞くと、え!と一瞬戸惑うところがあります。しかし、きちんと検査などの根拠があって大丈夫だと判断されるものも多くあり、そのようなものは積極的に買いたいと思っています。

私たちは情報によって心理に影響を受けます。政府は放射能に関して、パニックを恐れて情報を隠したり、時間がたってから小出しにしたり、根拠を示さずに安全だと主張してみたり、「ただちに影響はない」というような詭弁を弄したりしていますが、それがかえって世間の人の中に疑念を生み、検査結果を含めた情報に対する不信感につながっているように感じます。

福島からの帰りに多くの方が今なお避難生活をおくられている温泉地に寄りました(ここも以前から親交のある場所でした)が、素敵な景観に心うたれると同時に、お客さんが福島第一原発事故の結果、その地に足をなかなか運ばなくなった事実を目の当たりにして、原子力政策を今なお推進しようとしている動きに対する怒りが湧いてくるのを抑えることはできませんでした。

今日は多くの方のお話を伺い言葉にまだならないことをたくさん感じました。私には一体なにができるのだろうと考えこんでしまう福島訪問でした。

(戸田に帰る高速道路を走る車中にて)