埼玉県議会議員選挙の投票日まであと5日。

このブログでは、誰かをお薦めするということは(たぶん)しません。読んでいただいた方が判断の材料に利用できるかもしれない情報提供を考えております。ただし、書き手は私ですので、もちろん私の見方で書かれており、そういった意味では、私の価値観や信念といったバイアスがかかっております。それを承知でご覧下さいませ。

さて、いつもそうですが、なかなか「争点」が見えにくい県議会議員選挙、いったい何を基準に投票を考えれば良いのでしょうか。

今日から何日か(とはいえあまり日もありませんが)、それについて書きます。

まず、ひとつは「戸田市の川口市への合併」です。

そんな、まさか、今さら・・・と思われるかもしれません。

実は一昨年のことですが、戸田市長選挙を翌年に控えた時期に私はある埼玉県議会議員から「川○市の●村市長から峯岸県議が戸田市長になるのを応援してやってほしいという働きかけがあったけど、断った」という話を聴きました。

本当にそんな話があったのかについては●村市長に尋ねるわけにはいかないので確かめませんでしたが、川○市の●村市長といえば、戸田市をなんとか川○市に合併させ、川○市を政令指定都市にしたいと今なお切望され何かにつけて発言されている方です(今年の川○市の賀詞交換会でそういう発言もされました)。その●村市長が、なんで峯岸県議が市長になるのを応援かといえば、考えられる答はひとつしかないでしょう。

このブログでも過去に何度か書いたことがありますが、9年前、戸田市は「川口市・鳩ヶ谷市・蕨市・戸田市」という枠組みで合併の危機にありました。「平成の大合併」と言われる一連の流れの中で、当時、期限までに合併を果たした市町村には「合併特例債」という特別な借金(地方債)をすることが許されていました。この特例債は「ハコモノ」を造るのに使うことが許されていて、借金でありながら、その返済金に大部分に国からの地方交付税を充てることができたことから、「ハコモノ」をつくりたい人たちにはとても魅力的に見えた「お金」でした。

当時の市議会での勢力は、合併推進派の議員が僅差で多いという状況で、市民アンケートでの結果が合併反対が大部分であっても、議会で決議されてしまうとそのまま合併に進んでしまうという状況でした。ところが、なんと合併推進派の議員のひとりが「夜逃げ」してしまい、結果的に失職扱いとなり、戸田市長選挙に併せて市議会議員の補欠選挙が行われたのです。その時に、神保市長は再選され、合併反対を掲げて補欠選挙で当選したのが、なかしま浩一氏でした。なかしま浩一氏はその前の市議会議員選挙で、小沢一郎氏が率いる当時の自由党から市議会議員選挙に立候補しましたが、落選し、2年後の補欠選挙で自由党をやめて、神保市長の理念に共感する戸田市議会議員の会派・平成会から立候補したわけです。なかしま氏の当選により、戸田市議会では、合併反対派と合併推進派の数が均衡状態になりました。

そんな中で開催された戸田市議会で神保市長から、地方交付税をもらっていない戸田市には、合併特例債が適用されないことが明らかにされ、合併特例債の恩恵をあてにしていたと思われる合併推進派の議員諸氏が意気消沈し、結果として戸田市は合併しない道を選ぶこととなり、川口市・鳩ヶ谷市・蕨市とつくっていた合併協議会から離脱を果たしたのでした。

しかし、これで戸田市の合併の可能性が無くなったわけではありません。まず、埼玉県の方針として、まだ市町村の合併を進める方針は無くなっていません。前回の合併問題の時には、神保市長と市長のビジョンに共感する市議会議員たちの働き、そして圧倒的な市民の意向によって戸田市は合併せずにすみましたが、戸田市を合併したいと狙う隣の市長がいて、合併推進の方針をもつ県がある中で、少しでも合併反対の立場にいる議員の存在が防波堤になります。


ここからは、完全に私見です。ですから冒頭に書きましたように、私の価値観や信念といったバイアスがかかった内容になっておりますので、私はそうだと思っていても、実際には違う場合もあります。それを前提にお読みください。また、それぞれの候補者を応援されている方には不愉快に感じられる記述もあるかもしれません。個人的なブログでの独白ですので、ご容赦ください。


さて、現時点で間違いなく合併推進の意志をもたないのは、すがわら文仁候補でしょう。すがわら文仁候補は、これまでの行動や心理を分析してみると、3年後の戸田市長選挙立候補を念頭に動いていることが想像されます。彼にとって、今回の県議会議員選挙は、3年後の戸田市長選挙に出るためのステップに過ぎず、それゆえ、当選した場合、戸田市長選挙に立候補する3年後までは合併推進には転ばないと思います。

なかしま浩一候補の場合、彼が所属する民主党の方針は「国と基礎自治体(当面700〜800になるよう合併推進)からなる地方主権」という国の形を目指しているゆえ、長期的に見た場合、戸田市の合併は将来的にはやむなしという立場でしょうが、なかしま候補は、民主党とはいえ、労組系でもなく昔からの主義者でもなく、前回の県議会議員選挙で民主党入りしたわけですから、その辺りはあいまいかもしれません。それよりもしっかりとした支持基盤を持たない中で彼が応援を受けている人たちの多くが戸田市の合併を望まない層であることや、戸田市が川口市に合併した場合、県議選が激戦になることを考えると、まず合併推進には走らないと思います。

細田とくじ候補は、よくわかりません。ただ、神保市長を支持している市民層に対しては一目置いていると思われますので、神保市長が健在である限りにおいては、変な動きはだせないのではないかと思う反面、かつて戸田市における合併推進派議員達と連携していた人であり、かつての県議会では古い体質の自民党の代表格なような存在だったそうですので、この県議会議員選挙で自民党が継続して過半数以上を占め、合併の方針を進めた場合はどうなるかわからないところです。

みねぎし光夫候補も、同様によくわかりません。ただし、神保市長のことを快く思っていないことを考えると、合併推進に動き出すかもしれません。ただし、彼の場合、これまでの言動や行動から、思い込むと状況が見えなくなり、そして突っ走る傾向があるように感じますので、思いもしなかった動きにでる可能性もあり、その辺りは予測不能です。


私自身は、戸田市が、住みやすく、暮らしやすく、絆を感じ、人が活き活きとし、居心地が良く、お洒落で、そしてそのまちに住んだり立地していることで産業をはじめいろいろな意味での「価値が高まる」・・・つまりは「戸田市に住むと楽しいな!」と思える戸田市になってほしいし、いろいろな活動を通じて、そのような戸田市づくりに参加しているつもりですので、戸田市が合併する方向には断固反対の立場です。

そういった観点から、今日は書いてみました。