新年になってからもなにかと忙しい日々が続いているのですが、先日、前々から気になっていた小説の文庫版を戸田公園駅のビーンズ戸田公園内書店で見つけ、買い求めました。

それは「阪急電車」という小説です。これから映画化されるとのことでそちらも楽しみなのですが、なんといっても私にとって阪急電車は特別な想いがある鉄道会社なのでした。

hankyu

私は物心ついたころから阪急電車に乗っていました。

私の母方の実家が阪急神戸線の沿線だったこともあり、住んでいたのは九州・福岡だったのですが、休みごとに訪れていたこともあり、毎年、阪急電車に乗っていました。

ですから、小学生の時分、好きなプロ野球球団は阪急ブレーブスでした。6年生の当時、長島監督率いる読売ジャイアンツが前年度の最下位から見事優勝を果たし、日本シリーズで対決したのが阪急ブレーブスでした。当時は九州・福岡には西鉄ライオンズ→太平洋クラブライオンズ→クラウンライターライオンズという球団があったのですが、私が6年生の時に西武ライオンズに身売りされ、福岡市民にはやるせない思いが漂っていましたが、テレビで放映されるのは読売ジャイアンツが圧倒的に多かったこともあり、クラスメイトはみなジャイアンツの応援をしていました。

そんな中で、阪急ブレーブスは3勝したものの、その後3連敗して、3勝3敗のタイになって、最終戦で阪急が競り勝ったのでした。当時、担任の先生もよくわかった方で(ご本人が気になっていたのかもしれませんが)、家庭課の授業をつぶして皆でテレビ観戦をした記憶があります。阪急が巨人を破ったことでクラス中ブーイングの嵐でしたが、私と大阪から転校してきた友人だけは、誇らしげな思いになったことを、ついこの間のことように思い出します。

その後、私は18の時に関西に戻り、大学は関西大学だったので、阪急沿線に住むことになりました。変ですが、毎日、阪急電車で移動できることがうれしかったですね。ですから、大学に進学した当時は将来は阪急電鉄に就職したいとさえ思っていました。

ところで、大学に進学してから恋もし、出会いと別れを経験しました。そんな背景もあって、「阪急電車」という小説を読んだのですが、私の心に「ど真ん中、直球ストレート」という感じでぐさっと入ってきました。小説に出てくる駅もみな知った駅で、しかも当時つきあっていた女性と降りた駅もありますし、久しぶりに小説を読んで心がざわざわしました。

毎日、仕事をする中で、新聞など必要な記事にはふれる反面、小説など、心を豊かにしてくれるものに接する時間をあまりとっていなかったなぁと思いました。心が耕されなければ、いい発想も浮かんできません。特に仕事で企業の社長さんのアドバイザーとしてやっていくにはさまざまな部分にアンテナをはりつつ、情操面でも深いものをもっていることが大切だと感じる部分は多々あります。

今回たまたまでしたが、「阪急電車」という小説を手にとりましたが、この本と出会えて良かったと感じています。

阪急に縁のなかった皆さまであっても、ほろ苦い青春のことを思い出すことができる小説だと思います。ぜひお読みくださいませ。


・・・このブログでは、あまりプライベートなことは書かないようにしているのですが、今回は自分の心情を書かせて頂きました。すみません。