特集「戸田市議会議員の選び方」も、今日で4回目になりました。
第1回 市議会の役割
第2回 戸田市議会選挙の立候補予定者と現職議員の属する会派
第3回 立候補予定者のインターネットでの情報発信状況
こんな感じで、頭の整理をしてきましたが、今回は「事前運動」を取り上げたいと思います。
昨年末あたりから、今月の戸田市議会議員選挙を意識してか、自分の名前を書いたのぼりを立ててビラやリーフレットを配る人の姿がありましたが、選挙期間(今回なら公示日の1月18日から24日まで)なら許されるこのような行為も、その前にやると公職選挙法に違反するといわれています。
それがあるから、数年前から全国各地で選挙前に「本人」とだけ書いた幟を立てて自己PRにはしる人の姿がみられるようになりました。
選挙期間前に「立候補予定者本人を特定させるような表示」は法に触れますが、「本人」旗だけなら、その人の名前がわからないこともあり、法に触れないための苦肉の策だったようです(ただし、本人旗と本人の名前を書いた幟を同時に表示するのは法に触れないとはいいがたい行為です)。
その一方で、政党名で投票しない市議会議員選挙で、政党が街宣車を走らせ政党自体のPRをしたり、政党のポスターを貼ることは公職選挙法に触れませんので、「公職選挙法は不公平であり、まだまだ不備のある法律だ」と主張する人も少なくありません。
いつの時代でもこういった問題は現れます。
されど、不備な面はあるけれど、法は法。
その昔、裁判で死を宣告されたギリシャの哲学者ソクラテスは「悪法も法なり」と言い、毒杯を仰いで死にました。
また、敗戦後の昭和22年、当時の日本人の多くが配給だけでなく闇市で手に入れた食糧で生活していた時代、東京地方裁判所の判事をしていた山口良忠氏は、妻に「経済犯を裁くには、その人たちが罪に落ちる直前の苦しみ、立場に立たないと正しい裁きは出来ないと思う。これから僕の食事は、必ず配給だけで賄ってくれ」と言い、結果として栄養失調で死にいたりました。
私もやはり「法は法」だと思いますところで、公職選挙法の話に戻りますが、この法の不備を指摘する声は少なからずありますし、グレーゾーンという部分もありますが、「不備だから守らなくても良い。グレーゾーンならやってしまえ」と考えるのか「不備であっても法律だから守らなくては」と考えるのか、皆さんでしたら、どちらの立場をとられるでしょうか。
この問題について、私は2人の人に直接尋ねました。
まず、昨年末、すがわら文仁さんに、「本人旗と自分の名前を書いた幟をたてて自分の名前を連呼する行為は、選挙期間前の今は違反じゃないの?」と尋ねました。
すると、彼は「違反じゃないですよ。共産党だってやっているじゃないですか。自分がやらなくても誰かがやるし、それで自分がやらなかったら不利益じゃないですか。選管や警察から言われたらしませんけど、今までに選管や警察から一言も注意されていません。それに第一、文書違反で逮捕された人はいないんです」というようなことを言われました(※注:実際は文書違反で逮捕された人はいるようです)。
ちなみに、彼からは、何でそんなことを言うのですか?と逆に質問されました。私は「きみは若いし、これからも戸田市の政治にかかわっていく人だと思うから、グレーゾーンだからやってしまえ、やったもん勝ちという風にそまってほしくないんだ」と答えました。
尋ねたもう一人はさいとう直子さんです。今年に入って私はさいとうさんに「なぜあなたは他の人のように名前を書いた幟をたてたり、名前を連呼しないの?」と尋ねました。さいとうさんは選挙前だけにかかわらず、年4回の議会終了後に駅立ちして市政報告を配られてきましたが、これまでに名前を表示したり名前を連呼したりするといったことは一切されていませんでした。
すると、さいとうさんは「自分の名前の直子の直は正直の直。だから、法でやってはいけないといわれていることはやりません。第一、法をつくる立場にある政治家が、不備な点があるにせよ法をやぶる行為をすることは説得力をもちません」というように言われました。私がどちらの立場に賛同したかは、みなさんはおわかりでしょう。
不備はあっても、法は法。
不備を指摘し改善を提案することは重要であり、その際、法を守りつつやることが政治家としてあるべき姿だと思うのですが、そう考えない方もいらっしゃるようです。
(明日に続きます)
コメント
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私個人の考えですが、選挙前だけあのように顔みせに立っているというのは、あまり好きではないのです。
ふゆさんのブログみてたからなのもありますが、さいとう直子さん(名前もブログみてたので分かった)だけが、選挙とか関係なしに定期的に立って顔をみせてくれています。
配布されているのも頂いていますが、あんな風な地道な小さな活動のほうが、私は好きです。
まとまらない文章ですが、要は選挙のときだけ…では今の人たちの心はつかめないのではないかと思っていますm(__)m
そうなんです。選挙の前だけの「顔見世興行」は、役者さんとは違って、効果がないと思うのですが、とにかくPRしなくちゃ!という気持ちでいっぱいなのだと思います。
「自転車に乗り、本人旗をもってさわやかな笑顔をだせば、人が寄ってくるんですよ」と本人旗の効果をあるお店で得意げに語っていた人もいたそうだと聴きましたが、自己PRというか、いかに自分を売り込むかに余念の無い人は、所詮、自分だけがよければよいという人じゃないのかなという気がします。