先日、ある会報誌に「政治家は『手段』よりまず『ビジョン』を語れ!」という題で寄稿しましたが、文字数の関係ではしょらざるを得なかった部分を加筆修正いたしました。
当ブログ「戸田市に住むと楽しいな!」で発信している情報スタイルにはそぐわないかもしれませんが、管理人・ふゆさんはこんなことも考えているということで、拙文をご笑覧くだされば幸いです。
(「続きを読む」をクリックいただければ嬉しいです)
浦和パルコ、春日部ララガーデン、西新井アリオなど、大規模商業施設が埼玉県内で続々と開業する今日この頃、「あんなのができるからお客が来なくなるんだ」「ここは交通が不便だから駄目なんだ」「安売りでは勝てっこない」など、大型店の影で聞こえてくるのは、客足まばらな店からの悲鳴にも聴こえる叫び声。しかし、大型店ができると商圏の店は全て駄目になってしまうのでしょうか。
考えてみれば、交通不便な立地でも客足絶えないお店があるし、値段が高くても売れ続ける商品もあります。どんな方でもこれまでの人生を振り返ってみれば、電車を数本乗り継いででも行った店、同じ買うならあの店・あの人から買いたいと思って通った経験が一度くらいはあるでしょう。
商品やサービス・店の雰囲気といったものは、いわば「お店が提案する価値観・ライフスタイルをお客様が体感する手段」です。お客様が商品やサービス・店の雰囲気を通して、そこに提案されている価値観・ライフスタイルの良さを体験し共感する時、お客様の心には「喜び、楽しみ、嬉しさ、和み、懐かしさ、温かさ、希望、達成感」等といった気持ちの良さが生まれます。そして、その気持ちの良さが「提案された価値観・ライフスタイルはまさにその通りだ」との思いを強め、お客様は再度購入、再度来訪されるお客様に育っていくのです。
さらに繁盛店の場合、商品・サービスの構成、雰囲気、接客など全ての根底にこの価値観やライフスタイルが徹底されています。これがお客様を気持ち良くさせているのであって、繁盛しない店は商品を並べていてもお客様に対してほとんど何も価値提案していないか、やり方が中途半端です。提案する価値がなかったり、言っていることとやっていることがぶれていたりすれば、結局、規模、交通環境、価格等の手段で大型店と比較されるだけでしょう。いや、たとえ大型店であっても「物を揃えておくだけ」ではすでに競争に勝てなくなってきているのが今の時代です。
人は肉体的な満足よりも精神的な満足を求めるものです。
たとえば、食欲を満たすだけなら何を食べても同じですが、人は価値観・ライフスタイルによって食べ物や食べ方を選択します。人は精神的な満足を求め行動する、精神的な満足を予感する方向に自ら動く存在と言われています。そして、この「精神的な満足を予感する心の働き」に影響を及ぼすものが、「価値観・ライフスタイル」であり「絆を感じること」であると言われています。
人は、まず「なんとなく良さそう」と思い近づきます。そして(商品・サービス、雰囲気等を通じて)提案された価値観の良さを体感する経験が重なるうちに、最初は提案された価値観であってもそれがいつしか自分が信じる価値観となります。そして、そこに何かしら絆を感じ始めると、「あの店・あの人から買いたい」となるのです。しかも、そのうち、自ら周りの人たちに紹介しはじめます。
ところで、このことは政治の世界にもいえるのではないでしょうか。
「若者が政治に関心を示さない」「新住民は地域になじまない」「そんな土地柄だから」などという政治家の言葉は、大型店を敵視する商店主の声と重なります。選挙運動の期間だけ聞こえる「○○します」「××をつくります」という言葉が「大売り出し」の売り言葉に被さります。
現象や手段を語る前に、政治家自身が市民に訴えたい暮らしのビジョンを常日頃からいろんな言い方伝え方でわかりやすく語り続けることが必要なのです。そして、併せて市民がそれを体感できる機会を企画したり応援したりすることで、「まちづくりに関わると楽しいな」「この地域が好きだ」という気持ちが市民の間に広がり、政治への関心も深まるのだと思います。まちづくりや暮らしのビジョンを政治家が自身の活動にも徹底させ、言行一致の姿を見せながら、さらにコミュニケーションを通じて絆が市民と間にできると、共感した市民は政治家にとって良きパートナーにもなるでしょう。
私が住んでいる戸田市では神保国男市長が提唱される「パートナーシップのまちづくり」のもと、地域コミュニティづくりのワークショップや景観を考える市民会議等が多く企画され、市民公募が実施されています。そこで検討された結果が市政に反映されることもあり、参加した市民は皆まちづくりに一層の関心と愛着を持つようになっています。
またある市議会議員は、芸術文化活動を通じて市民一人ひとりが心の拠り所を持てる機会をつくり、そんな方々が感動の絆で結ばれるまちを「人が輝くまちづくり」というビジョンとして掲げ、市民や子供が主体的に参加する文化イベント等の企画に加わり、裏方として一心に支えています。その姿は市民の意識を変え想いは確実に共有されるようになってきています。
政治家の質はその地域の民度を反映すると言い、また政治家の質が市民の政治への関心度を左右するとも言われ、一見「卵が先か鶏が先か」というような話のように感じられますが、まず政治家が「手段」以前に暮らしの「ビジョン」を具体的に語り、ぶれずに徹底して行動し続けることで良き方向に変わり得るのではないでしょうか。市民の政治への関心を高め、まちづくり国づくりを我が事のように思う状況を創りだすことは、やはり政治家の責務であり、行動如何で可能だと思います。
… 長文をお読みくださりありがとうございました(管理人・ふゆさん)。
当ブログ「戸田市に住むと楽しいな!」で発信している情報スタイルにはそぐわないかもしれませんが、管理人・ふゆさんはこんなことも考えているということで、拙文をご笑覧くだされば幸いです。
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政治家は「手段」よりまず「ビジョン」を語れ!
浦和パルコ、春日部ララガーデン、西新井アリオなど、大規模商業施設が埼玉県内で続々と開業する今日この頃、「あんなのができるからお客が来なくなるんだ」「ここは交通が不便だから駄目なんだ」「安売りでは勝てっこない」など、大型店の影で聞こえてくるのは、客足まばらな店からの悲鳴にも聴こえる叫び声。しかし、大型店ができると商圏の店は全て駄目になってしまうのでしょうか。
考えてみれば、交通不便な立地でも客足絶えないお店があるし、値段が高くても売れ続ける商品もあります。どんな方でもこれまでの人生を振り返ってみれば、電車を数本乗り継いででも行った店、同じ買うならあの店・あの人から買いたいと思って通った経験が一度くらいはあるでしょう。
商品やサービス・店の雰囲気といったものは、いわば「お店が提案する価値観・ライフスタイルをお客様が体感する手段」です。お客様が商品やサービス・店の雰囲気を通して、そこに提案されている価値観・ライフスタイルの良さを体験し共感する時、お客様の心には「喜び、楽しみ、嬉しさ、和み、懐かしさ、温かさ、希望、達成感」等といった気持ちの良さが生まれます。そして、その気持ちの良さが「提案された価値観・ライフスタイルはまさにその通りだ」との思いを強め、お客様は再度購入、再度来訪されるお客様に育っていくのです。
さらに繁盛店の場合、商品・サービスの構成、雰囲気、接客など全ての根底にこの価値観やライフスタイルが徹底されています。これがお客様を気持ち良くさせているのであって、繁盛しない店は商品を並べていてもお客様に対してほとんど何も価値提案していないか、やり方が中途半端です。提案する価値がなかったり、言っていることとやっていることがぶれていたりすれば、結局、規模、交通環境、価格等の手段で大型店と比較されるだけでしょう。いや、たとえ大型店であっても「物を揃えておくだけ」ではすでに競争に勝てなくなってきているのが今の時代です。
人は肉体的な満足よりも精神的な満足を求めるものです。
たとえば、食欲を満たすだけなら何を食べても同じですが、人は価値観・ライフスタイルによって食べ物や食べ方を選択します。人は精神的な満足を求め行動する、精神的な満足を予感する方向に自ら動く存在と言われています。そして、この「精神的な満足を予感する心の働き」に影響を及ぼすものが、「価値観・ライフスタイル」であり「絆を感じること」であると言われています。
人は、まず「なんとなく良さそう」と思い近づきます。そして(商品・サービス、雰囲気等を通じて)提案された価値観の良さを体感する経験が重なるうちに、最初は提案された価値観であってもそれがいつしか自分が信じる価値観となります。そして、そこに何かしら絆を感じ始めると、「あの店・あの人から買いたい」となるのです。しかも、そのうち、自ら周りの人たちに紹介しはじめます。
ところで、このことは政治の世界にもいえるのではないでしょうか。
「若者が政治に関心を示さない」「新住民は地域になじまない」「そんな土地柄だから」などという政治家の言葉は、大型店を敵視する商店主の声と重なります。選挙運動の期間だけ聞こえる「○○します」「××をつくります」という言葉が「大売り出し」の売り言葉に被さります。
現象や手段を語る前に、政治家自身が市民に訴えたい暮らしのビジョンを常日頃からいろんな言い方伝え方でわかりやすく語り続けることが必要なのです。そして、併せて市民がそれを体感できる機会を企画したり応援したりすることで、「まちづくりに関わると楽しいな」「この地域が好きだ」という気持ちが市民の間に広がり、政治への関心も深まるのだと思います。まちづくりや暮らしのビジョンを政治家が自身の活動にも徹底させ、言行一致の姿を見せながら、さらにコミュニケーションを通じて絆が市民と間にできると、共感した市民は政治家にとって良きパートナーにもなるでしょう。
私が住んでいる戸田市では神保国男市長が提唱される「パートナーシップのまちづくり」のもと、地域コミュニティづくりのワークショップや景観を考える市民会議等が多く企画され、市民公募が実施されています。そこで検討された結果が市政に反映されることもあり、参加した市民は皆まちづくりに一層の関心と愛着を持つようになっています。
またある市議会議員は、芸術文化活動を通じて市民一人ひとりが心の拠り所を持てる機会をつくり、そんな方々が感動の絆で結ばれるまちを「人が輝くまちづくり」というビジョンとして掲げ、市民や子供が主体的に参加する文化イベント等の企画に加わり、裏方として一心に支えています。その姿は市民の意識を変え想いは確実に共有されるようになってきています。
政治家の質はその地域の民度を反映すると言い、また政治家の質が市民の政治への関心度を左右するとも言われ、一見「卵が先か鶏が先か」というような話のように感じられますが、まず政治家が「手段」以前に暮らしの「ビジョン」を具体的に語り、ぶれずに徹底して行動し続けることで良き方向に変わり得るのではないでしょうか。市民の政治への関心を高め、まちづくり国づくりを我が事のように思う状況を創りだすことは、やはり政治家の責務であり、行動如何で可能だと思います。
… 長文をお読みくださりありがとうございました(管理人・ふゆさん)。
コメント
コメント一覧
その場に「酒」は欠かせませんけどね。
確かに値段に見合う価値があると思えば欲しいと思うものはあります。
並ばないと買えない、予約が取れないようなお店は一時的なものだったりもするし今は情報に踊らされているようなことも多いので、自分で判断できるようにしなくてはと思います。
勉強不足を考えさせられます。
楽しい文ばかりでなくこういうのも良いですね。
とても忙しい日々を過ごしていらっしゃるようなので、どうぞ体に気をつけてください。
って思いました!
政治の方の話です。
地域にしても市、全体を通して見てもイベント多いしこんな私の意見を真剣に聞いてくれるので大好きです!
地域密着型☆
東国原知事が「政治をお茶の間に」って言ってました!
もっともっとわかりやすく説明してくれたらみんな興味を持つと思います!
私がいい例ですね!笑
>>りえぞうさん
ネットショップ講座ではこんなことを5年前からのテキストに書いて説明していました。でも、いろんなことに共通しているんですよね。次回お会いするときにぜひ語り合いましょう。
>>ショコラさん
どうしようか迷いましたが思い切ってアップしました。実はこういう文章を月1回は書いて寄稿しているんです。こういうのも良いと言ってくださって嬉しいです。
>>ココママさん
お互いどんどんこの街が好きになっていっていますね。そんな環を広げていきたいです。ありがとう。
交流が生まれやすいこのまち、どんどん好きになって行くと思いますよ。これからもよろしくお願いします。