1aec4f09.jpg人間、人生を振り返ってみれば、分岐点になった出来事がいろいろ思い出されるものですが…。

先日までケーブルテレビの時代劇専門チャンネルでは「燃えよ剣」が放映されていました。司馬遼太郎原作、幕末の新選組副長・土方歳三を主人公にした物語です。

私はこの小説がきっかけで司馬遼太郎氏の時代小説にはまり、日本史への関心が深まり、あちこち探訪し、今では歴史に随分詳しくなっています。

でも最初のきっかけは大学生2回生の時に恋をしまして、その時の相手が由紀子さんという方でした。ある時、好きな本の話になって、彼女が好きな本が「燃えよ剣」だったのです。小説の中の土方歳三が愛した唯一の女性の名前が「おゆき」さんだからというのがその理由でした。そして一番好きな場面の話をしてくれました。


…伏見の戦いに破れて大坂城まで戻ってきた新選組。明日は軍艦に乗って江戸に帰るという前日、夕陽ヶ丘で土方歳三とおゆきは一日を過ごすのです。明日は別れの日というのに二人ともそんな事は口に出しません。

なにかの拍子におゆきさんがふとよろけます。それを抱き支える歳三、そして「おゆきさん、口びるを吸いますよ」…その時にふたりは初めて口を重ねるのでした。…

少し恥ずかしそうに、でも、楽しそうに話す彼女をみて私は恋しましたね。話についていくために、その後、私は司馬遼太郎氏の小説や幕末ものを読みあさりました。多くの歴史の舞台になった関西に住んでいたのも歴史好きに拍車をかける要因になったかと思います。

結局、彼女には振られてしまいましたが、その事がきっかけで私は歴史が好きで詳しくなりました。

振り返ってみれば、ありがたい思い出です。

そういえば、その後、大学院生になってから付き合った女性も「ゆきこ」という名前でした。字は違いますが。

…私は「ゆき」という名に弱いのかもしれません。
(^_^;)