
江戸時代から現存している12の城(弘前、松本、犬山、丸岡、彦根、姫路、備中松山、松江、丸亀、高知、宇和島、松山)を制覇した後は、復興天守閣、城跡含め、司馬遼太郎さんの「街道をゆく」を読んだり、歴史をちょこちょこ調べては、ちょっとした旅を企画して訪ね歩くことにしています。
ところで、復興天守閣(後から建て直した城、大抵は鉄筋コンクリート造り)の多くは歴史資料館になっているのですが、以前行ったある城の地下には写真のような展示がありました。
「古代ローマの廃墟」
なぜお城の地下に「ローマ」?
しかも「廃墟」にどんな意味が!
そしてその「ローマの廃墟」の展示を過ぎると浮世絵春画コーナー(パネル展示)がありました。
…その弾けた城というのは、静岡県の熱海城です。映画「キングコング対ゴジラ」で徹底的に破壊されたあの城です。 この熱海城、ご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、鉄筋コンクリート製なのに「復興天守閣」ではありません。
実は、そもそもこの場所にお城はなく、昭和34年に観光客を呼び込むために建設された観光城なのでした。もちろんそのことは知っていましたが、東海道新幹線に乗っていて熱海駅付近を通過の際に、山の上に見える熱海観光城に一度行ってみたかったんです。
熱海城は歴史を背負う使命もないので自由な発想で弾けた企画が可能なのかもしれません。ただ、欲をいえばもう少しひねりがあればというか、弾けるならもっと徹底的に弾けたほうが、リピーターさん、増えるかもしれません。ちなみに城の最上階からの見晴らしは良かったです。
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