cb8326bd.jpg年4回開催される戸田市議会閉会後しばらくすると、戸田駅や戸田公園駅で自作の市政報告を市民に配っている市議会議員さんたちの姿が見られる。

写真は以前このブログで「自主防災に関するアニメをつくってホームページで情報提供している議員さん」として紹介したこともあるさいとう直子さん(無所属)。

彼女は4年前に初当選して以降、市民の方々への情報提供は議員の重要な職務のひとつと考え、議会終了後の駅立ちを欠かさず続けられてきた。

もともと政党がつくるビラを配る政党所属議員はいても、自作の市政報告、しかも「私が○○を実現しました」という自己PRでなく純粋に市民に対する市政情報に徹した市政報告を、議会閉会後に毎回配る議員は皆無だった。

その「常識」を打ち破ったのが彼女だった。

以前にも書いたが、斎藤直子さんはもともとマスコミの仕事をされてはいたが、政治に関しては「素人」だった。

それだけに、議員の「常識」に捕われることなく、まず現場に飛び込みそこから考える視点も大切にしている。

自分にはまだ知らないことが多く、学ぶ必要があることを彼女は知っている。それ故、彼女は経験のない分、人の何倍も時間をかけながら、彼女が考える議員の職務を全うしてきた。

そんな姿勢を見る人は見ていた。だからこそ、斎藤さんは2期連続のトップ当選だったのだと思う。


そして、その彼女の実績をみて、議会閉会後に駅立ちして市政報告を配る市議さんの姿が少しずつ見られるようになってきた。

今朝は戸田公園駅で、馬場さん(民主党)の姿が、戸田駅で中島さん(無所属)と斎藤さん(無所属)の姿があった。

市議の選挙の際には沢山の候補者が駅に立って自分の名前を連呼していた。中には、一度も駅立ちでの市政報告をしたこともないのに「市民派無所属○○です」と大声で連呼し続ける人もいた。その姿は滑稽でもあり、市民を馬鹿にしていると思った。そんな人たちにかぎって、当選後も駅立ちを続ける姿をほとんど見ない。

今朝、駅立ちして市政報告を手渡ししていた議員さんは何れも40歳代。政治の世界ではまだまだ若い世代である。そして、彼らや彼女は政治家の家に生まれたのでもなく、社会人としての経験を積んだ上で政治の道へ踏み込んだ人たちである。頼もしく感じる。


さいとう直子さんは、2期目に入り、市議会議員として逞しくなったように思う。そして彼女のやることはそれまでの議員さんにとっては異質に思えたかもしれないが、斎藤直子さんにとっての「当たり前」が市民に高く支持されていることを背景に、彼女の市議としての姿勢が少しずつ戸田市の市議さんにとっての「標準」になってきているように思えることも増えてきた。

それまでの「常識」がたった一人の行動から良い意味で変わってゆく様を実感しながら眺めつつ、我が身を振り返り、自分にとって重要な職務を本気になって行動し続けることの重要性を改めて感じる。

私は現在40歳。
今朝は3人の姿に元気をいただいた。