今年も残すところあと数時間となりました。

本年もこの情報提供ブログに多くの方にお越しいただきました。読んでいただけるということは嬉しいもので、心より御礼申し上げます。

さて、皆様と同じく私にとっても多くのことがあった一年でしたが、一番ありがたかったことをひとつ挙げるとすれば、それは地元の小学校で始業前の読み聞かせボランティアの機会をいただいたことでした。

朝、8時過ぎに学校に入るとすぐに運動場。そこで夢中になって遊ぶ子供達の姿に湧いてくる生命の力を感じました。屈託ないその表情に、何かこの子たちのためになりたいという気持ちが自然と生まれてきます。子供達の中には私の姿を見ると進んで挨拶してくれる子もいて、おはよう!と交わすその言葉で胸の中に嬉しさが満ちてきます。

8時20分頃に教室の前に到着。すると教室の中から今日はどんな人が読み聞かせに来るのだろうと好奇の視線をちらちら感じます。一度、読み聞かせをやったクラスでは、「林さんだー!」という声も聞こえます。廊下で声を掛けてくれる子供もいます。一度だけでもしっかり名前を覚えてくれるなんてなんと嬉しいことだろうと思う瞬間。それは人にとって名前を言ってもらえる大切さを改めて学ぶ時でした。

8時30分前に教室の先生から声を掛けられ、教室の中に入ります。おはようございまーす!と、それはもう大きな声!そして、ワクワクしながら待っている子供達にまず落語でいうところの「枕」となる話をして、それから読み聞かせに入ります。読み聞かせは、私の場合、紙芝居や絵本中心。子供達の学年を考えて何をやるか事前にいろいろと考えます。

子供達の心に想像する楽しさや絵本の中に込められている大切な教えを自然に学んでほしい、なによりも学校に来ることが楽しい!と思ってほしい。そんなことを考えながら臨んでいますが、あっという間に8時40分の終了時間を迎えます。

今年は初めと終わりにきちんと正座して挨拶することと、読み聞かせの初めと終わりに拍子木を使うことを意図的に組み込みました。これは三鷹市で私も関わりながらやっている歌舞伎の授業から取り入れたことでした。子供達にも拍子木を叩いてもらい、歌舞伎やお芝居でこの拍子木を使って役者やスタッフ、観客に合図を送っていることも伝えてました。

4月に入学した子供達が半年もたつと幼児から児童に表情も変わり、また学年が上になるとこんなにも内面が豊かになるのかとその成長に驚かされました。子供がいない私にとっては、子育てなさっている親御様が背負われている苦労を知らずにいい面だけ体験させてもらっている申し訳なさはありますが、とてもありがたい機会です。子供達への愛情が満ちてくるのを感じます。


地域の民生委員として学校の卒業式や始業式に出席していた私に、読み聞かせされませんかと声を掛けてくださった学校応援団のOさん、感謝いたします。またこの読み聞かせの制度を地元の小学校で作ってくださったMさんにはいろいろとお世話になりました。感謝申し上げます。

それから静岡で学校や病院で読み聞かせボランティアをなさっているYさんからはお勧めの本を教えていただき、またYさんの読み聞かせに臨まれる姿勢から大切なことを多く学ばせてもらいました。ありがたく思います。

心の中に愛が溢れ、自分自身が元気になる読み聞かせです。子供達にやっているつもりが、逆に多くのものをいただきました。この仕組みをこれまで繋いでこられた学校応援団の方々、学校の先生方に感謝しながら、また新年の読みきかせに臨みたいと思います。

写真は新年にやろうと購入した創作絵本。「でんせつのきょだいあんまんをはこべ」です。これも静岡のYさんからご紹介いただきました。

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(講談社)

これは大人が読んでも引き込まれる本!子供達の反応が楽しみです。

本年もお世話になりました。

また新年もよろしくお願いいたします。

林冬彦