本日の埼玉新聞に「照会3回目 必ず対応 緊急受け入れ4病院で開始 たらい回し解消へ」という記事が掲載されました。

埼玉県が救急医療体制を強化するため、救急搬送の病院受け入れ照会数で重傷患者2回断られても、3回目で必ず対応する「緊急受け入れ病院」支援事業を1月から県内4病院で開始したという内容です。

この4病院のひとつに、戸田中央総合病院が入っており、対応エリアは戸田市、蕨市、川口市となっています。

戸田市民の安心がまた一歩前進です。


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(埼玉新聞 2015年2月5日)


照会3回目 必ず対応
緊急受け入れ4病院で開始 たらい回し解消へ

 県は救急医療体制を強化するため、救急搬送の病院受け入れ照会回数で重症患者が2回断られても3回目で必ず対応する「緊急受け入れ病院」支援事業を1月から県内4病院で開始した。救急車が病院の事情で次々に断られる“たらい回し”の解消を目指す独自の取り組み。

 県は昨年4月から消防向けの新たな救急医療情報システムを導入し、患者を「運ぶ側」の体制を強化した。今度は「受け入れ側」の体制を充実させ、救急医療のさらなるスピードアップを図る。県は医療機関と協議し、今後も受け入れ病院を拡大させる方針だ。

(沢田稔行)

 高齢化の進展に連動し救急搬送件数が増加する中、県内の重症患者の病院受け入れ照会回数でたらい回しと言われる4回以上の割合は全国ワースト2の10.4%(2012年)。救急搬送の時短は埼玉の喫緊の課題となっている。

 県は対策の第1弾として救急隊が医療機関の受け入れ可否状況をリアルタイムで把握できるタブレット型情報端末を県内全救急車(283台)に配備、14年度から新たな情報システムを導入した。

 その結果、導入後の14年4〜11月と導入前の13年同期を比べると、重症患者の搬送数(14年=1万4351人)は微増したものの、照会4回以上の割合は約14%減少した。

 だが患者を運ぶ側の体制が充実しても、ベッド数の不足や専門医の不在など、医療機関の受け入れに余裕がなければ照会回数は増え、搬送時間のロスにつながる。

 県はタブレット導入で消防体制に時短効果が出始めていることを踏まえ、受け入れ体制も整備し、「搬送→受け入れ→治療」の迅速化を一層推進する。

 県と協定を結び「緊急受け入れ病院」となったのは、三愛病院(さいたま市=対象消防地区さいたま市)、久喜総合病院(久喜市=同埼玉東部、蓮田市)、埼玉医科大学病院(毛呂山町=同坂戸・鶴ケ島、比企広域、西入間広域)、戸田中央総合病院(戸田市=同川口市、戸田市、蕨市)。

 4病院は、消防機関が緊急・重症と判断した患者が医療機関に2回照会しても受け入れに至らない場合、周産期など専門性の高い症例を除き、必ず受け入れる体制を1月から整えた。

 事業費は1病院につき年間約3300万円。協定に基づき、県と国が医師確保などの人件費や緊急患者を受け入れる空床(空きベッド)確保費として、そのうちの3分の2を補助する。

 救急患者を受け入れる2次保健医療圏は県内10地域に分かれている。4病院のみでは県内全域をカバーできないことから、県は今後も医療機関と協議を重ね、来年度中に「緊急受け入れ病院」を6病院以上増やしていく方針。