私たち戸田市の戸田ボートコースでは、「イケチョウ貝」を活用した水質浄化の試みを行っています。

イケチョウ貝による水質浄化は大阪の道頓堀で一定の成果を挙げているものですが、戸田市でも数年前から取り組み、副産物である淡水真珠は「戸田パール」として、戸田市から贈られるストラップなどに活用されています。

そのイケチョウ貝が本日の埼玉新聞に記事紹介されました。

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(埼玉新聞 2013年2月25日)


開けば真珠輝く笑顔 浄化の貝採取 装飾品に 戸田で親子ら教室

 戸田市の戸田ボートコースでは約5000枚のイケチョウ貝たちが水の浄化に一役買っている。24日、この一つを水から揚げ、中の真珠でオリジナルのアクセサリーを作る市など主催の教室があった。

(岸鉄夫)

○毎年1回

 市は県ボート協会、埼玉大学と協働して、2006年から茨城県霞ヶ浦産のイケチョウ貝をコースの水中に放流する浄化事業に取り組み、毎年放流を重ねてきた。

 イケチョウ貝は将来真珠ができるように、茨城県牛久市の淡水真珠養殖業「明恒パール」社の北尾正一社長により、施術が行われている。一方で埼玉大学科学分析支援センター准教授の藤原隆司さん(46)が1週間に1度、水質検査を続けている。

 この教室は、あまり知られていないイケチョウ貝たちのことを知ってもらおうと開いているが、大切な貝に一つ犠牲になってもらうため、毎年1回だけだ。

○39個

 同協会理事長の和田卓さん(68)がコース水中から取り出した6歳のイケチョウ貝を、北尾さんがナイフで切り開くと、肉に包まれた丸い粒が、貝殻の内側にびっしり付いていた。

 粒にナイフを当てるとプチッと真珠が飛び出した。教室に参加した約20人が、ナイフを手に順番に真珠を取り出した。初めての体験にどきどき、はらはらの様子。

 真珠は39個あった。北尾社長の息子の宏さん(43)がクエン酸の粉末で1粒ずつ磨いた。参加者は、穴を開けたり接着剤を使ったりしてピアスやストラップに仕上げた。

 「戸田の真珠で素敵なストラップができてうれしい」と、笹目小5年の渡辺仁美さん(11)。元は同級生で今は都内の王子第五小5年の門井杏さん(11)は「楽しかった。ここに真珠貝がいることは知らなかった。これからも水の浄化に頑張ってほしい」

 仁美さんの母多美子さんは「貝を開いて真珠を見た時はびっくり。取り出した真珠がすぐに輝いた野に感動しました」と話した。

○2枚必要

 ここに放流する貝には真珠を作るように放流前に施術を行う。1枚の貝からひもかわを切り取り、小さな四角に切り分け、これを別の貝に埋め込む。小さな四角の一つが1個の真珠になる。

 「ひもかわを取り出した貝は死んでしまう。だから真珠を作るには2枚の貝が必要なんです」と宏さんは話した。

 和田理事長と藤原准教授は、気候が暖かくなる4月ごろに、ボートコースの底を調査する予定だ。毎年放流を重ねてきた霞ヶ浦産のイケチョウ貝が戸田で産卵し繁殖しているかどうかを調べる。