このブログでも何度かとりあげている熊本県のサプライズキャラクター「くまモン」についての記事が今日の日経新聞朝刊27面地域総合欄に掲載されていました。

戸田市ではまだ市の公式キャラクターはないですが、このくまモン人気の背景にある仕掛けは参考にすべきだと思いますのでここで紹介させていただきます。

熊本県に住んでいる私の友人からは、熊本では「くまモン体操」が流行っていて、幼稚園でも知らない園児はいないとのこと。

東京・銀座(数寄屋橋交差点近く)の銀座熊本館もくまモンで溢れていて連日買い物客で溢れています(私も寄る機会が増えました)。



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(日本経済新聞 2012年8月6日朝刊)


熊本の「くまモン」全国区へ
露出先の民活が奏功

熊本県のPRキャラクター「くまモン」の人気が全国的に広がっている。2010年に誕生してから2年足らずで「ゆるキャラグランプリ2011」で優勝、関連商品の売り上げも昨年1年で25億円を超えた。一気に営業部長に出世するというストーリー性を持たせた露出戦略や、デザインの権利を県が買い取り使いやすくするなどの工夫が功を奏した。

くまモンが誕生したきっかけは、九州新幹線鹿児島ルート全線開業を前に、熊本県内を盛り上げるキャンペーン「くまもとサプライズ」。地元出身の放送作家、小山薫堂氏を中心に企画されたこのキャンペーンで、シンボルとなるロゴやキャラクターも作っては、と誕生した。

当初はイベントなどに呼ばれなくても積極的に出演。イベントのない時は保育所などに出向いて子供たちに新幹線をPRした。誕生から11年10月までに1年3カ月に出演回数は県内だけで1132回にも達した。

こうした活動ができたのは「はじめから動かすため」の予算を組んでいたことが大きい」(県くまもとブランド推進課の若杉久生主幹)。活動の予算を組んで専門業者に委託したことで、活動範囲や頻度はぐんと拡大した。

新大阪駅まで新幹線の直通列車が走る関西地区でのキャンペーン「KANSAI戦略」でも先頭にたった。イベントなどに出没するだけでなく、甲子園球場のアルプススタンドに大きなくまモンの看板をかけてPR.蒲島郁夫熊本県知事とともに吉本新喜劇の舞台にも登場した。

並行してストーリー性を持たせた展開も行った。当初は熊本県臨時職員の位置づけで、知事から名刺1万枚を配るという指令を受けて実際にイベントなどで配布。ブログなどを使ってその経過も発信した。途中でくまモンが失踪し、知事が捜索を呼びかけるという会見をネットで配信するといった話題も織り込んだ。成果を上げたくまモンは臨時職員から営業部長に大出世。今は大阪や東京の企業に県産品を使った商品開発を売り込むという指令を実行中だ。

10年12月からは民間企業などへのキャラクター使用も解禁。熊本県の企業や県産品を使った商品などを対象に無償で許可している。キャラクターの権利をデザイナーから県が買い取っており、「商品に合わせてデザインが変えられる使い勝手の良さも人気の要因では」(熊本市の鶴屋百貨店)と好評だ。ゆるキャラグランプリ優勝後は使用許可申請が4倍の月400件ほどに増え、現在も衰える気配がない。

くまモンの認知度が全国的に向上しているなかで、今後の課題はくまモンと熊本県の結びつきを強めること。7月には熊本県庁などにくまモンの像を設置するといった観光客呼び込みの仕掛け作りも始まっている。

(熊本支局長 小玉祥司)

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(熊本市交通センターにあったくまモンプリクラ)

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(くまモンのトイレットペーパー)

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(不動産会社の幟)

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(くまモンの漬物)