今日の埼玉新聞朝刊県央情報欄に「陽の光と緑 屋上庭園で 戸田中央リハビリテーション病院 市の技術を導入」という記事が掲載されていました。

戸田市本町にある戸田中央リハビリテーション病院の屋上に、戸田市役所東側建物屋上に設置されている屋上緑化システム・フェルトガーデン戸田の技術を導入した屋上緑化庭園が完成したという記事です。

私は数年前に市民活動団体エコ・とだ・ネットワークの活動の一環で戸田市役所のフェルトガーデン戸田を見学したことがあります。市役所東側の屋上に芝生が広がり、サクラソウなども植えられていました。フェルトガーデン戸田は、もともと廃品衣類のフェルトを再利用したものです。屋上緑化は、緑化による人の心を癒す機能のほか、光合成による二酸化炭素抑制機能や夏に建物の室温が上昇するのを防ぐ機能などがあるものですが、もともと屋上緑化を想定していない屋上に設置する場合、重さや排水がネックになりがちでした。しかし、フェルトガーデン戸田では、その面を考慮したうまい仕組みが考えられています。

後で写真を追加する予定ですが、まずは記事を紹介します。

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(埼玉新聞 2012年4月223日)


陽の光と緑 屋上庭園で 戸田中央リハビリテーション病院 市の技術を導入

 戸田市本町の戸田中央リハビリテーション病院(129床)で、戸田市が開発した屋上緑化システム(フェルトガーデン戸田)の技術を導入した屋上緑化庭園(約200平方メートル)が完成した。ぽかぽか陽気に誘われて患者さんたちの散歩コースになっている。

(岸鉄夫)

 庭園には芝生の丘や花壇、日よけのテントなどが広げられるベンチなどが設置され、総工費は約800万円。植栽された木や草花は約30に上る。ジンチョウゲのように香りが楽しめる木やオリーブのように実も楽しみな木もある。

 午後の散歩に出てきた車いすの女性(53)は「気持ちがいいね」と深呼吸。別の車いすの女性(88)は「素晴らしい」。杖の女性(79)は「孫たちとお昼ご飯を食べたいね」と笑った。

 同病院は戸田中央総合病院グループのリハビリ専門の病院。大手術などから回復し、社会復帰を目指す患者が入院している。屋上庭園をリハビリ訓練の場としても利用するほか、患者の癒やしの場、心身をリフレッシュし元気を養う場として役立てるのが狙い。

 佐藤信也院長は「外気に触れ日光を浴びて、入院患者さんに外出気分を味わってもらう。元気になってもらうために効果が期待できる」と話す。

 「フェルトガーデン戸田」は戸田市役所の環境クリーン室が開発した屋上緑化システムで「オールリサイクル」がキャッチフレーズ。2004年に完成し、2005年に商標登録したが、技術情報は公開している。

 開発を担当した同室の吉田義枝さんによると、ガラスビンを溶かして固めた軽石状の「スーパーソル」と生ごみ堆肥などを、古着から作るフェルトで挟んだサンドイッチのような仕組みのシートを敷き、芝生や花壇ができる。含んだ水分が腐らず、根腐れが起きないのが特徴。工費が割安にできるという。

 これまで文化会館や市保健センターなどで導入されている。

 佐藤院長は「2年前から、屋上のプランターで患者と協力して野菜を育てる活動もし、野菜を食べたりしていた。これからは屋上庭園の一角の花壇を野菜畑にすることを計画中」。吉井政昭事務長は「職員が自分たちの庭だと思う気持ちも育てたい。患者さんたちと協力して庭園を維持していくことも意義があると思う」と話している。