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今日は節分。うちでは恒例の豆まきをやる日です。

あれは母親が亡くなった翌年だったと思います。

20歳で家族と同居していた私の部屋は社宅の2階だったのですが、2月3日の夜に、突然階下から独特の言い回しで「鬼は外、福は内」という声が聴こえました。

結構大きな声だったので、最初、父の気が変になったのではないかと心配になり、一階に降りていきました。

父は元気に「鬼は外、福は内」を叫び豆をまいていました。

父は母を亡くして悲しんでいる家族を元気付けようとわざと陽気に豆まきをしていたのだと思います。

不器用でなかなか素直に自分の気持ちを表現できない父でしたが、その気持ちが痛々しいほど伝わってきました。

以来、私と弟は実家を離れた後も、当時の父のやり方を真似て、「鬼は外、福は内!」をやるようにしています。

写真はイトーヨーカドーで買い求めた森公美子さん監修の恵方巻。節分に吉方を(今年は北東北)向いてまるかじりすると福が訪れるというのは昭和に入ってから大阪の海苔問屋さんが創作した話でそれがいつしか古来からの伝承として広まったのはよく知られたことですが、それを知っても毎年恵方巻を食べています。

もうしばらくしてから、今年も節分やります。