昨日公示された戸田市議会議員選挙ですが、戸田公園駅で候補者の方々が2〜3m間隔で横並びになって名前を連呼されていたと、午前8時前後に駅におられた方から聴きました。

その方がおっしゃるには、階上の候補者はそれぞれ自分の名前を大声で伝えたり名前を掲示したりするのに一所懸命で、結局誰が誰だか印象に残らなかったということでした。

特集「戸田市議会選挙の選び方」、第6回は「その人の素顔が現れる瞬間」と題して、心理学的にちょこっと解説してみたいと思います。

公職選挙法では、街宣車の使用は午前8時から午後8時までで、午前8時になると駅前に駐車している街宣車からいっせいに声が流れ始めます。4年ごとの戸田市議会議員選挙でいつもみられる光景ですが、このとき注目すべきは、午前8時を過ぎた時点での候補者の表情です。8時前にはあれほどうるさかった駅も、8時を過ぎて街宣車が活動を始めると、さーと静かになります。と、いいますのも、多くの候補者が別の場所に移動を始めるからです。

今日も8時を過ぎて多くの候補者が戸田公園駅から去った後でも残っていた候補者本人は、5人だけだったそうです。階段の下から「いってらっしゃいませ」と通勤される方を見送っていたのは、さいとう直子さん。その近くでいたのは酒井いくろう氏、階段上のキオスクそばにほんだ哲氏、そのそばに召田あつし氏、反対側に、とみおか節子さんが残っていたとのこと。

ところで、ここからが心理学的な話なのですが、人間がふと素の顔に戻るときというのはどんなときだと思われますか?

それは「別れたすぐ後」なんです。さようならと頭を下げた後や、駅のホームで電車のドアが閉まった後の顔、そんなところに「素の顔」が出やすいといわれています。だから、企業の新入社員教育で「お見送りの際は相手の姿が見えなくなるまで気を抜かないように」とよくいわれるのです。

私なんかもそうですが、自宅の玄関のドアを閉めた瞬間にいっきに「素」に戻ってしまいます。人は他人を意識するとどうしても「見せたい顔」「社交的な顔」をつくってしまいます。それが別れの挨拶の後に一瞬に緊張が解けて「素の顔」が出やすくなるといわれています。

ですから、毎朝、駅での選挙投票前恒例の駅階段上の「顔見世興行」が終わった直後の候補者たちの顔をみると、その人の「素の顔」を伺うことができるかもしれません。