人は見た目が9割もう20年くらい前になるが、学生の頃、猛烈に読書していた。私は浪人時代、河合塾大阪校に通っていたのだが、その時に現代国語を教わっていた牧野先生から卒塾の時に「目ガツブレルマデ本ヲ読モウ」というガリ版刷りの冊子をいただいた。それは牧野先生が学生の頃に読破された本の中で大学生になったら読んだ方がいいという、お薦めの本の一覧集であった。そして晴れて大学生になってから、その冊子を片手に古本屋をまわって本を購入し、片っ端から読んでいった。

牧野先生は一日一冊読破されていたが、私はそこまでは真似できなく、それでも年間300冊は読んでいた。そんな習慣は大学院卒業まで続いていた。固い本あり、やわらかい本あり、旅の本もあれば、料理の本もあった。卒業後、私は何度と無く転居したが、今でも私の書斎にそれらの本は想い出とともに残っている。

社会人になってから、読書量は極端に減った。しかし、今ここにきて実はまた読書量が増えている。ウェブの仕事が多くなればなるほど、「本を読みたい!」という気持ちが不思議と高まるのだ。

写真は今話題の本のひとつなので、皆さんもご存じかと思うが、これは「社会心理学」の本である。いや、正確に言うと社会心理学を背景にしながら、その一部である「コミュニケーション」に焦点をあてて、実生活に役立つ話がわかりやすく書かれている。社会心理学の「社会」とは「他者の存在」のことであり、言い換えれば(正確にはちょっと語弊があるけれど)、社会心理学は人間関係心理学とも言えるものである。この本は難しくなく面白い。お薦めの本である。